エエもん見せてもらいました その2
友人と、長〜い坂道を下っていた時のこと。
すぐ前方で、赤ちゃんを抱いたお母さんと、保育園児くらいの少年がもめていた。
どうやら、少年が駄々をこね、一歩も動こうとしないらしい。
お母さんは、さすがに強く、
「もう、ずっと、そこに居なさい!!」
と、振り返りもせず、とっとと道を下って行ってしまう‥。
気まずい空気に気付かないフリをしつつ(無理やろ‥)、目の端では、しっかり少年の動向をチェックしている私達‥。
おいおい‥ ほんま置いてかれるで〜‥。
ドキドキしながら、立ちつくす少年の横を通り過ぎた‥ その時!
「さびしいのーーーーっっ!!」
絶叫を上げて、少年は母の元に駆けて行った‥。
あまりにストレートなその言葉は、何故だか胸にズキーンときた。
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