親切


「あ”〜〜 疲れた‥」
ある日、私が呟くと、突如、兄ちゃんが立ち上がった。
そして、水の入ったコップを私に手渡し、上を向いて口を開けるよう指示する。
素直に、あーーん‥。すると、
 バフッ!!
と、謎の粉末が口に飛び込んできた。

 う”‥ そこはかとなく生臭い‥。
 い‥嫌な予感がする‥。

「コレ何だか解るか〜?」
妙に嬉しげに尋ねる兄ちゃん。
エイヤっ‥と呑み込み、悲しく答える私。
「‥‥まむし‥‥」
「おお! どうして判った!?」

って‥ 昨日、マムシとなんとか茸の粉末で作るドリンクの話をしていたのは貴方だ‥。



隣にいたばかりに、ついでに飲まされた妹よ‥ スマン‥



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