シュート!?
4年生の時 転校した小学校は、どーゆーわけか、やたらとサッカーが盛んだった。
体育の授業でも、球技といえば「サッカー」!
前の学校ではサッカーの「サ」の字もなかっただけに、少々ビビル。
まさか「キャプテン翼」」の影響??
クラスメイトの半数が「テレビ大阪」のロゴが入った「キャプテン翼」下敷きを持っている。
それだけではない、最近「翼くん、ローソンも応援してるよ!」なんてコマーシャルまで始まった(わけわからん)。
もしそうだとしたら、ゆゆしき事態である。山奥村の中でもさらに高台に位置する我が家では、「テレビ大阪」が映らない。すなわち、皆とテレビの話題が共有できないのである(これは痛い)。
しかし、全て私の思いこみだったらしい。聞くところによると、もともとサッカーが強いことで有名な小学校だとゆー。
それはさておき、球技といえば「ドッヂボール」or「バレーボール」な小学校から転校してきた私としては、ボールを蹴るなんて、どーすりゃーいいんだ‥の初体験。
絶対、付いていけね〜!
ドリブルをした直後、それは確信へと変わ‥‥らなかった。
上手い子はとんでもなく上手いが、下手な子はやはりどーしよーもなく下手なのである。
申し訳ないが、助かった‥。卑劣な感想を抱く私。
転校を機にインドア派に転向した為、私の運動神経は、この頃から着実に退化しつつあったが(早っ)、意外にもサッカーは苦にならなかった。
上手い子が常にボールをキープしている上に、人数も多い、キャーキャー走り回って、時々パスを受けるだけで良いのである(それは違うぞ)。
こんないい加減な態度に天罰が下ったのかもしれない。
ある試合中、ボールがラインの外に出て、コーナーキック(?)となった。
誰かがライン内にボールを蹴り入れて、試合再開‥そう思った瞬間、不幸は突然襲いかかったのである。なーぜか私に‥。
何!?‥と思う間もなく、私は膝をついていた。
一瞬、目の前が白くはじける。顔面が熱いっ!
そう、蹴り入れられたボールは一直線に私の顔にゴォオオルされたわけである。
「大丈夫っ!?」
次々にかけられる声は何故か遠い。
ちゅーか、遠ざかってるぞ!?
わずかに涙でかすむ目で声の先を見ると、そこではボールを蹴り入れた張本人が大声で泣きじゃくっている。
まさか、罪にさいなまれて‥!? なんてわけはなかった。
私の顔面を襲ったボールは、それを放った本人の顔へキレ〜イに返っていったらしいのだ。
そりゃねぇよ!?
泣いた者勝ち‥‥。
その判定に愕然としつつも、打たれ強い自分がちょっぴり悔しかった。
絶対、私のんがイタイ!
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