老後の楽しみ その2


「こいつ、ミノムシは味噌汁の具になるって、俺のことだましてんぞ!」

先日、夕食の最中に弟は思い出したように言った。
ちなみに、「こいつ」とは私のことであるらしい。

弟は私の言葉を信じ、フェンスにぶら下がっていたミノムシ(それもミニサイズのものばかり)をポケット一杯分、一生懸命集めたのだという。
そして、手のひらいっぱいのそれを、母に差し出すと、

「捨てといで!」

と一蹴されたのだそーである。

 は‥? 初耳じゃん‥??

申し訳ないが全く記憶にない私。
弟が幼稚園に上がるかあがらないかの頃だという‥。
ちゅーことは私が小学校に上がるかあがらないかの頃‥。
うーーん。やっぱり覚えてない。
こういう、子供をペテンにかける楽しみは、十分大人になってから‥と思っていたのだが、20年近く前に、すでに実行済みだったとは‥‥ 驚きである。


爆笑してゴメン、プリチーマイブラザー♪



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