すぅぱぁ れでぃ その2


何をしでかすか予測のつかないマイシスター。
老婆心ながら、ついつい会うたびに確認してしまう。

「やらかしてへんやろな?」

すると、妹は豪快に笑いながら、

二階から飛び降りたの見られちゃった…… えへ」

 ーー はい〜〜〜っっ???
言っている意味が常人の私には解らない。念のためもう一度確認すると…、

二階から、窓の外にあるポール(旗を掲げるやつ)に飛び移り、消防隊員のようにスルスルっと地上に降りた所を、運悪く上司に見られてしまったのだという。

 どっ・あっ・ほぅうぅ〜〜〜〜〜〜っっ!! (T-T)

な〜〜んで、ど〜〜〜して、そーゆーことしちゃうのっ!???
もうオバチャン理解できないっっ!!

すでに体中の力が抜けている私に、妹は緊急事態だったの……と理解を求めようとする。
が、無駄さ妹よ……。
誰もいない1階で電話が鳴っているからといって、二階の窓から飛び降りるお女性がどこにいる!???
階段は降りるためにあるのです〜〜〜!!!

「怪我したらどーすんね〜〜ん!!」

しかし、妹は私の悲鳴など馬耳東風……
「着地したとたん、(上司と)目があったからビックリしちゃった〜〜!」
などと興奮気味に解説……(ビックリしたのは上司の方だろーよ!)。
そして、妹が「見なかったことにして下さいっ!」と懇願すると、その上司は、

「絶対言いません。だから…… 二度としないで下さいね…」

と、とても悲しそうな顔でのたまったのだという…。
 ああ、なんてエエ人……。なのに、妹ときたら……

「いや〜〜 黙っててくれて助かっちゃったぁーー!」アハハー♪

えぇぇい、他人の寿命まで縮めといて、言うことはそれかいっ!?


ああ、上司様… これでもコイツ、ちょっとは反省してるんです。
ちょっとは……



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