金さん(今回解る人だけ、どぞ ^^;)


御存知、名奉行「遠山の金さん」といえば、私的には「杉良太郎」!
しかし、小学生の頃の友人は絶対「高橋英樹」だと言って譲らない。
当時、リアルタイムで金さんだったのは英樹の方なのだが、私はかたくなに杉さん派を貫いていたのである(英樹の手ぬぐい殺法?は嫌いじゃないけど、やっぱエンディングは「すきま風」じゃないと〜……)。
そんな二人ではあるが、中村梅の助はなんか違う……ってとこだけ共通。
すでにインプットされている金さん像と外れてるだけで、ええ感じだなぁ……というのは理解している点が、小学生にしてはニクい奴らである(そうか?)。
んが、そんな寛容な私達でも、松方弘樹だけは許せなかった。

 ち〜〜が〜〜う〜〜!!!
 黒すぎ! 魚釣りしとけ! 絶対悪役のんが似合ってる!! スケベっぽい……etc

散々である……。
ただ金さんになっただけで、何故ここまで言われねばならないのだろうか……。
め組のおかみさんや爺(※暴れん坊将軍)、「黄門様」が替わったときもショックだったが、敵意までは生まれなかったハズである……。
(ちなみに、ベスト黄門様はしわくちゃジジイの東野英治郎さん。西村晃さんは当初美しすぎてなんか違う〜‥だったけど、慣れた。つーか、お銀さんが出るようになってから見てないな〜 汗)

しかし、高校の頃、太秦映画村で撮影現場を眺めていた時に転機は訪れた……。
結構な人垣で何をやってるのかよく分からず、うろうろしている私の目の前にいきなりロープが張られたのである。
何やねんな?…と思っていると、ロープの前を歩いて来るのは、松方金さんではないか!?
きゃー! カッコイイー! ……と、背後から上がる奇声。
しかし、アンチ松方の私は、おいおい、どこがだよ……と、さりげに冷たい。
が、目の前を通り過ぎていく松方金さんは、乱れ飛ぶ声援に、えへへ〜と笑って首をすくめ、なんだかとっても照れくさそう……。

 おおう、芸能人なのに、この程度の声援でか!??

そう思った瞬間、不覚にも、意外と良い奴じゃん!?……と思ってしまったのである(※杉さんは愛想なさそうなので実物は見たくない)。

だ、だからといって、金さんと認めた訳ではないぞ!…そう思いつつも完全に毒気の抜かれてしまった私(単純)。
どちらにせよ、私の世代で「松方金さん」派はいるわけはないし、まぁ関係ないね……と余裕をこいていたのである(中学の友人は本気で杉さんのコンサートに行こうとしていたし… ←さすがに付いていけない)。
が、最近、一つ下の友人が「あの日あの時あの場所でぇ〜 見事に咲いたお目付桜〜」と淀みなくセリフをのたまってしまうほどの熱烈な「松方金さん」派であることを知り、「ジェネレーションギャップ(一コ差やのに〜)」に愕然。
うお〜〜、既に時代は、日焼けで黒光りする金さんだったのかーー!?

ショックを受けつつ、腹いせにカラオケで「すきま風」を歌ってしまう私であった……。



「大江戸捜査網(死して屍拾うものナシ…のセリフで有名。杉さん版じゃなきゃヤ)」
のテーマソング「江戸の夜明け(?)」も収録してくれ、カラオケ屋ー!
 あぁ、小波さんとお七ちゃんが好き〜♪



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