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▼ カリスト

 美しさは罪〜 その1


 「最も美しい女」という意味の名を持つカリストは、アルテミスに仕える森のニンフ(妖精)。
 その名の通り美しい彼女に一目惚れしたゼウスは、アルテミスに変身し、油断している彼女に近づき強引にものにする。それが、災難のはじまり。

 処女の誓いを破った為にアルテミスに追放されたカリスト。ゼウスとの間にアルカスという男の子をもうけるのだが、嫉妬に狂ったゼウスの正妻・復讐魔のヘラが黙っているはずがない。
 なんと彼女を毛むくじゃらの熊に変え、ゼウスを虜にした美しさを容赦なく取り上げてしまったのである(その前にダンナをなんとかしろ)。

 そして、月日は流れ、熊になったカリストは、最愛の息子アルカスと再会する‥が、目の前の熊が母親だなんて知るよしもないアルカス(そらそーだ)。鋭い槍を母親めがけて投げつける。
 それを天から見ていたゼウスは、母殺しを阻止すべく、アルカスを小熊に変え、母親ともども天へ連れ去り、2人を大熊座・小熊座として天空に置いたのだという。

 だが、恋敵が天でキラキラ輝いてるのを知って逆上したヘラが、海の神に頼み込み、親子が海に入れないようにしてしまった為、親子は他の星のように海に沈んで休憩することも出来ず、北の空をぐーるぐる回り続けているそうな‥。(救われん‥)
 ちなみに、小熊座のシッポの先は北極星なの〜。


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