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▼ 牡羊(おひつじ)座
さわってごらん、ウールだよ(※国宝級)。
「見返り美人」のように、後ろを向いた羊の姿をかたどったのが、この牡羊座。
もちろん、そんじょそこらの羊じゃない。なんと、光り輝く金色の毛を持っているのだ(その上、空を飛び、人の言葉を話すとか‥)。
この羊の活躍談(?)は、ある王の浮気から始まる(なんやそら)。
この王ときたら、さっさと王妃と離縁すると、新しい妻を迎える。‥のだが、ここでよくある話。新しい王妃は、先妻の2人の子供(兄妹)が邪魔になり、その殺害を企んだのであ〜る!
そして、それを哀れに思った泥棒の神ヘルメスが、2人を救うために使わしたのが、この羊というわけ。
羊は2人を背に乗せると、空を飛んで東に逃げ去った‥のはいいんだけど、途中の海で女の子の方を落としてしまう(救いになってなーい! ※1)。
一方の男の子は、とある国にたどり着き、そこの王の娘と結婚し、幸せに暮らしたんだそうな‥(明暗はっきりやな〜)。
そして、羊はというと、ゼウスの生け贄として捧げられ、残された黄金の毛皮は、神に捧げた森に置かれ、眠らない竜がその番をしたという‥(頑張ったのに、あの世行きか〜い!?)。(※2)
他に、酒の神デュオニソースがエジプトで水を求めて彷徨っていたとき、ふいに現れた羊についていくと、なんと泉に辿り着けた。その記念に天に上げたのがこの羊‥とする説もある。
※1 ヨーロッパとアジアの境にある海峡。女の子の名はヘレーといったので、その海はヘレーポントスと呼ばれたそうな‥(ポン! トスッ‥ って響きがなんとも‥)。
※2 後に、この黄金の毛皮をめぐって繰り広げられる冒険談「アルゴー遠征記」は有名。今回の話は、その冒頭の「つかみ」の部分だったりして(笑)
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