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▼　イーリス

　元祖　癒し系！？


　虹の女神。神々の女王ヘラの侍女。
　天地を結ぶ虹として、神々の使者の役目をおっている。

　プッツン女神ヘラに仕えるなんて、ある意味とーっても強者なのかもしれないが、七色の輝きで地を照らし、人々の心に希望と温もりを与えたり‥と、優しく穏やかなイメージをもつイーリス。

　そんな彼女が、ある時とんでもない事件に巻き込まれる。
　身に覚えなどないのに、「エロースは、イーリスと西風の神との子供なんだってー！」という噂が流れたのである。
　そんな事件を巻き起こす大バカ者は、もちろん(？)この御方‥ゼウス様。
　アフロディテとの不倫でエロースがデキちゃったことを誤魔化そうとしたのである（全知全能の肩書きが泣くぞ‥）。

　しっかし、本妻ヘラはそんなことはお見通し。なのに、何故か怒りの矛先はイーリスへと向く。「こんな噂をたてられて、どーしてアンタは黙ってるのー！」ということらしい。
　だが、イーリスは弁解もせず、そっと涙し、やがて静かに微笑むのみ。
　すると、虹のような光がイーリスの涙に輝き‥‥　驚いたことにヘラはすぐさま怒りを解いたという（うーむ奇跡だわ。だから、生け贄にイーリスを選んだの、ゼウス？）。

　でもって、イーリスは西風の神を夫にしたともいわれている‥‥。


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