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▼ オリオン

 ああ‥オレって罪作り‥(うっとり)。


 超美形で腕の良い狩人である巨人オリオン。
 海神ポセイドンの息子で、海の上を陸上と同じように歩くことが出来る彼は‥。
「あはーん、ベイベー♪ 俺に惚れるなって言ってるだろぉ?」
 こんな不気味なセリフを吐いて、ちっちっち‥と指を振っても、女性にモテまくってしまう、恐るべき男である。

 そんなオリオン、結構女で失敗しているのだが、それ以上にモテる為か、あまり学習しないらしい。

 まず、お嫁さん候補として、ある国の王女に目を付けたオリオン。求婚がてら、その国中の動物を全て獲って、王女への贈り物とした。これがいけなかったのか‥。
 父王は「こんなヤバイやつ(いろんな意味で)に、娘はやれん‥」と結婚の承諾をのらりくらりと遅らせる。 ところが、我慢しきれなくなったオリオンが力ずくで王女をものにしようとした為、怒り心頭の父王は、オリオンを酒で眠らせ、両目をえぐり取ってしまったのだった(‥が、すぐに復活。※1)。

 その後、オリオンは暁の女神エーオースと結ばれる。
 エーオースは、仕事を終えると、愛するオリオンの待つ館へダッシュで帰るようになったので、「夜明け」の時間が短くなってしまった(エーオースの回参照)。

 そんなエーオースの行動を不思議に思ったのが、月の女神アルテミス。覗きに行ったのは良いが、その場で、オリオンに一目惚れしてしまう‥(ちょっと、嬢ちゃん‥)。
 結局、オリオンは、エーオースを捨て、狩りの女神でもあるアルテミスと楽しく過ごすのであった(やっぱ趣味が合わないとねぇ‥)。

 しかーし、これが運命の分かれ道??
 オリオンとアルテミスの仲を快く思わなかった太陽神アポロン(アルテミスの兄)の謀略にかかり、オリオンはあっけなく抹殺されてしまうのだった‥(しょせん脇役か‥。※2)。

 そして‥ 悲しみにくれるアルテミスの願いで、星に加えてもらったオリオン。
 星になった今も、近くにある可愛い子ちゃんの星々を追いかけまくっているという‥(懲りてねぇ〜 ※3)。


 ※1 失明したオリオンは、キーンコーンと鉄を打つ音をたよりに、鍛冶の神ヘパイストスの仕事場にたどり着いた。そして、ヘパイストスの助力で、医術の神でもある太陽神アポロン(or ヘーリオス)のもとへ‥。
 太陽光パワー照射! するとあら不思議、視力は大復活したらしい。

※2 アポロンはまず、祖母の大地母神ガイアをけしかけ、巨大サソリにオリオンを襲わせる(蠍座の回参照) ‥が、オリオンが海に逃げ、失敗。
 するとこんどはアルテミスに、「いくらお前でも、あの遠くの的は射れないだろう?」と吹き込み、海面に浮かんでいた黒い物体を狙わせる。
 そして‥、アルテミスの矢が見事射抜いたものこそ‥ オリオンの頭だった(ひぃぃ‥。アルテミスの回参照ね!)。

 ※3 7人姉妹のプレアデス達(プレアデス星団。和名「昴(すばる)」については、また〜!


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