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▼ ダナエー

 美しさは罪〜 その3


 あるところに…
 「お前、孫に殺されるでぇ〜」なんて物騒な神託をうけた王さまがいた。
 王さまは「孫が生まれなければ良いんじゃ〜!」と気づくや、一人娘のダナエーを扉一つない青銅の塔に閉じこめてしまう。

 しか〜し、この堅牢な守りをものともせず、ダナエーのもとに忍び込んだ男がいた。
 そう…… あの御方。ゼウスである。
 一目見てダナエーを気に入ったゼウスは、なんと金色の光(雨)に姿を変えて、通風口から御登場〜したのであった!!(なんでもするなぁ)

 ダナエーの死を心待ちにしていた王は、ある日、塔の中から聞こえる産声に気づき、そりゃもうビビった! 塔の壁をぶち破ると、赤子を抱いた娘が「この子を復讐者(ペルセウス)と名付けましたの…」なんて言っている。
 ヤバイ…俺、死ぬかも……。王は焦った。どう考えても、娘は特別な力に守られている…。そう感じた王は、抹殺をあきらめ、二人を箱に入れて海に流したのであった(難破してくれ〜と祈りつつ)。

 その後、ダナエーは無事にとある国に上陸。
 ペルセウスも立派に成長をとげた……のだが、ダナエーの苦難はまだ終わっていなかった!
 彼女の美貌に目のくらんだ この国の王が強引に結婚を迫ってきたのである。
 王はいつも邪魔をするペルセウスを冒険の旅に追い出し、婚儀を決行しようとしていた。……が、ペルセウス難なく帰還〜!!
 ペルセウスは「見ろ! 結婚の贈り物だ!」と、見た者を石に変えるメドゥーサの首で、悪者どもをまとめて石に変えたのだった…!(うーん。めでたしめでたし…)

 ところで… 例の神託。父王のその後はというと…。
 前述の婚儀に(花嫁が自分の娘とは知らずに)出席し、ついでに石化されてしまった…説。競技会でペルセウスが暴投した円盤が直撃、あの世行き…説などがある。が、どうころんでも間が抜けている……。


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