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▼ アリオン

 イルカに乗った青年!?


 アリオンは天才的な音楽家(その上、美青年! ビュジュアル系ってか? ※1)。

 ある時、アリオンは、親友である国王が止めるのも聞かずに、他国で催される音楽コンテストへ出場した。
 「船では国に帰れない」なんて不吉な神託を受けていたのに関わらず……。

 コンテストに出たアリオンは、あらゆる賞を独り占め。 賞金、賞品ザックザクで、「ああ、早く国王とこの喜びを分かち合いたい♪」とばかりに、故郷へ向かう船に乗った。
 しかし……
 アリオンは浮かれてすっかり忘れていたが、神託はハズレないことになっているのである(!?)。

 出航して早々、ガラの悪〜い水夫達に囲まれるアリオン。
 もちろん、水夫達のお目当てはアリオンのお宝。
「気の毒になぁ、兄ちゃん。こんな宝物、泥棒に見せちゃいかんよぉ。 何? 命だけは? あー、ムリムリ、死人に口なしってやつぅ?」

 観念したアリオンは、せめて音楽家らしく死にたいと、「最後の歌を歌わせてくれ」と、身なりを整え、琴をかき鳴らし、すんばらしい一曲を披露した。
 そして、自ら海へ、ザブーーン!!

 かくして、アリオンは海のもくず……とはならなかった。
 なんとアリオンの歌に聴き惚れ、集まっていたイルカ達に救われたのである。

 イルカに運ばれ、船よりも一足早く故郷へ帰り着いたアリオン。
 全てを知った国王は、何食わぬ顔で帰ってきた水夫達を一網打尽。これにて一件落着…!(金さんか?)
 以後、アリオンの名声はますます高まり、第二のオルフェウスなんて呼ばれたとか……。

 また、この時のイルカが「イルカ座」になったそーな(※2)。


※1 実在の人物と言われていたりする(が、良く知らない。申し訳ないっす)。
   また、海神ポセイドンと海の精霊の子。音楽の神でもある太陽神アポロンのお気に入りで、彼から竪琴を習った……なんてバージョンもありんす。
  (ポセイドンと豊穣の女神デメテルの子のアリオンとは別人っす。つーか、こっちのアリオンは「馬」だったりして……)

※2 ポセイドンの奥さん、海の女王アムピトリーテーの回でも、「イルカ座」の別バージョンを紹介しています。

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Little Poo さんが、アリオンについて教えて下さいました〜♪

 ずばり実在の人物です。
 紀元前7世紀後半に活躍した詩人&歌人です。
 この時代の人の中では、ズバ抜けて歌うまかったらしいです。
 と、一応実在してるんですけど、この人の生い立ちは神話っぽい。
 聖徳太子が一度に10人が話してることを理解できた、というのと
 同じノリでしょう。(ほんまか)

いや〜。毎度、ありがたや〜です!

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