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▼ アドニス

 イノシシ注意!


 アドニスは恐るべし〜な美少年(噂じゃギリシアNO.1)。
 実は生まれ方からして尋常じゃない。木に変えられていた彼の母親にイノシシが激突! その時出来た木の裂け目から生まれ出たのが彼なのであ〜る!(母、重傷…? ※1)

 さておき、超絶プリチーなアドニスを一目見て気に入ったアフロディテ(※2)。アドニスを箱に入れると、ペルセポネーにあずけ、養育を頼んだ。
 だって、母親じゃなく、恋人に立候補ですものぉ〜ん♪(というわけではなく…。単に子育て面倒かっただけらしい…。まだ赤ちゃんだし…)

 しかーし、あまりの愛らしさに、ペルセポネーまでがアドニスを溺愛!
 そして、アドニスが美少年に成長した頃…
ア「キーーーー!! アドニスを返しなさいなっ!!」
ペ「あ〜〜ら、何のことかしら〜?」
 アドニスの所有をめぐり、一触即発、恐怖の女神バトルが始まろうとしていた…。

 そこに冷や汗をダラダラ流して(?)仲裁に入ったのは、ゼウス…。
 結局、アドニスは1年の3分の1ずつを彼女達と過ごし、残る3分の1は彼の自由に過ごす…ということになった。

 ところが…。
 気ままなアフロディテは約束を守らず、期間を過ぎてもアドニスを離そうとしない。
 怒ったペルセポネーは、アフロディテの愛人である戦いの神アレースにチクった。
「貴方って人がいながら、アフロったら人間に夢中なのよ!」とかなんとか…(アフロの旦那・ヘパイストスの立場なし〜?)

 そして… ジェラシーに燃えるアレースは、凶暴なイノシシに変身し、アドニスを突き殺したのであった…!(※3)

 悲しみ嘆くアフロディテ。彼女が神酒をアドニスの流した血に注ぐと、その血のように赤い花が咲いた。
 風(アネモス)が吹くとはかなく散ってしまうその花は、風の花(アネモネ)と呼ばれている……(※4)。
 

※1 詳しくは「ミュラ」の回参照〜!

※2 息子のエロースと遊んでいる時、誤って自分に恋の矢を突きさした為、惚れ込んでもーた…説アリ。

※3 凶暴なイノシシをアレースが放った説。
   狩猟好きのアドニスが、アフロディテが止めるのも聞かず狩りを繰り返したあげく、運悪くイノシシに突き殺された(アレース&ペルセポネ無実)説もアリ。

※4 このとき、アフロディテの流した涙が白いバラになり、アドニスの血がその白いバラを真紅に染め、赤いバラとなった……なんて伝説もありんす。

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