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▼ ミノス

 牛丼一筋〜♪(だったらコワイ)


 クレタ島の王様。ゼウスが白い牡牛に変身して、かっさらってきた王女・エウロペの息子(3兄弟の長男 ※1)。
 父親が牛に変身した影響か? とっても牛マニア……というより、ほとんど牛に呪われている!??

 母の再婚相手のクレタ王には子がなかった為、ミノスは弟達と国を分けることになったのだが、
「おいおい正当な後継者ゆーたら、やっぱ長男のわしやろが? 神さんかて、そう思とる。その証拠に、わしの願いは何でも叶〜う!」(力説)
 と、弟たちを言いくるめて自分一人が王となるべく、ミノスは海神ポセイドンとこっそり契約を交わした。
 ポセイドンがミノスに牛を授ける代わりに、ミノスはポセイドンの祭壇にその牛を生け贄として供える……という手はずであ〜る(しかし、ポセイドンに何のメリットが…??)。

 そして、ミノスは人々の見守る中、
「ポセイドーン! 最高にカッコええ牛ちょ〜だいなぁーー!」(しまったアホっぽい)
 すると、ミノスの祈りに応え、海の中から立派な牡牛が登場!!
 これぞ神に認められた証…と人々に示したことで、めでたく王位に就くミノス。
 意外やブラボーな善政を行い、クレタを強国へと押し上げていくのである(パチパチ)。

 しかし……、ミノス王は重大な契約違反を犯していた。
 ポセイドンの牡牛があまりに見事だった為、生け贄に捧げるのが惜しくなり、自分が所有する別の牛とすり替えていたのである。
 当然、ポセイドンは怒った。
 報復として、王妃パシパエがその牡牛に恋するように…と呪いをかけ(※2)、その結果、牛の頭を持つ怪獣ミノタウロスが生まれた。
 化け物と言えど息子。殺すには忍びなかったのか、ミノスはこの醜聞を隠すため、名工のダイダロスに迷宮(ラビュリントス ※3)を作らせ、王妃とミノタウロスを放り込んだのであった……。

 その後も、ミノスは偉大な王として名を馳せ続けたが……。
 晩年になると突如、逃亡したダイダロスの捜索に乗り出す(※4)。
 ダイダロスにしか解けないであろう難問を出し、それを解いた者のもとにダイダロスがいる……と目星をつけたのであるが、今一歩の所でダイダロスの罠にはまり、入浴中に熱湯を浴びせられ殺害されてしまう(あれま)。

 しか〜し、死んだくらいじゃ終わらないのが、このミノス王!
 ゼウスから法律を学んでいたこともあり、死後は冥界の裁判官をしているそーな。


※1 エウロペについては、牡牛座の回参照。

※2 詳しくは次回、パシパエの回にて〜!

※3 迷宮の抜け道を知るダイダロスも、ついでに放り込まれる。

※4 王妃と牛の恋の手助けをしたり、ミノタウロスを殺した英雄テーセウスを逃がしたり……と、ミノスの逆鱗に触れまくっている。詳しくはダイダロスの回参照〜。

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