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▼ アリアドネ

 逆転、玉の輿〜〜♪


 クレタ王ミノスの娘。半人半牛の怪物ミノタウロスの姉。
 酒神ディオニュソスの妻となる。

 愛らしいクレタの王女アリアドネ。彼女の一目惚れの相手はなんと、弟のカ・タ・キ♪
 人間を食らう怪物である弟・ミノタウロスを退治するためにやって来た、アテナイの王子テセウス(※1)。その無鉄砲な若い英雄にアリアドネの心は鷲掴みにされてしまったのである。

 テセウスはミノタウロスへの生け贄として、一度入ったら二度とは出られない迷宮(ラビリントス)に放り込まれる予定になっている。万が一ミノタウロスを倒せたとしても、迷宮を抜け、生きて戻るなんて不可能。

「テセウス様がミイラになっちゃうなんて、イ・ヤ〜〜〜!! お嫁さんにしてくれるって約束してくれたのにぃぃ〜〜!(←テセウス手ぇ早すぎ)」

 と、乙女心全開のアリアドネは、迷宮の設計者であるダイダロス(※2)に知恵を借り、テセウスを迷宮から見事脱出させたのである。

「お父様ごめんなさい。弟よ安らかに…(オイ!) アリアドネはお嫁にいきます…(うっとり)」

 テセウスに連れられて、クレタを出航するアリアドネ。
 しかし、恩知らずのテセウスはアリアドネに飽きるや、速攻 ポイっ…!(※3)
 なんと、途中で立ち寄ったナクソス島に、眠っている彼女を置き去りにしてしまったのである。

 目覚めると、愛しい人は遙か彼方の船の上……。
 裏切られ…… アリアドネが、涙にくれて海に身を投げようとした、その時……!
「ウィ〜ック。。 なんや深刻そうな顔しとらんと、まぁ飲み飲み〜〜♪」
 現れたのは、ナクソス島を支配していた酒神ディオニュソス。

ア「ぐすん ……ヒック。男って皆、あぁなんですかっ、もう信じられないー!」
デ「まぁまぁ。ええから飲み飲み、いやなことはパーーっと忘れるんや〜♪」
ア「ぐぴぐぴぐぴ……ぷは〜。そうですよね、パーーっといっちゃいましょ、ぱーっと♪」
デ「おお〜う、ええ飲みっぷりじゃ! 未成年ーー!!」

 ……な〜んてかんじで?(嘘でございますー ^^;)
 ディオニュソスはアリアドネを優しく慰めると、やがて彼女を妻に迎え、婚姻のしるしとして宝石で飾った美しい冠をプレゼントした。こうして、心優しいアリアドネは幸せ〜に暮らしたそうな♪

 また、アリアドネが亡くなると、ディオニュソスは悲しみ、妻の冠を天に飾った。
 これが、夜空に美しく輝く冠座となったとな〜(ああ、エエ話や… ほろり)。
 
 ※1 テセウスの回参照〜!

 ※2 ダイダロスの回参照ー!

 ※3 知の女神アテナから「アリアドネを置いてすぐに島を出ろ〜」という神託を受けたためという説もある。


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