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▼ ギガンテス(巨人族)

 ♪ おっれぇ〜はジャイア〜〜ン!!♪…☆△× ♪ (※元祖)


 ビッグな体の巨人族!…というと、まず思い浮かぶのは、ゼウスの父・クロノスが率いていたティターン神族達(例:天を支えているアトラスとか… ※1)。
ティターン(巨人族)らはサイズはデカいが見た目は人間(つーか神様)。

しかーし、本日ご紹介のギガンテス(単数だとギガス)は、上半身はかろうじて人型ながら、下半身はウロコびっしりの大蛇!
身体は山より大きいキングサイズで、当然、凄まじい怪力ぞろい(その上、長〜い槍を持ってるとか…)。
素直な感想…… 化け物軍団です。はい。
 そんなギガス達、クロノスが下剋上をして、父である天空の神ウラノスの男根を切り落とした時、流れ落ちる血が大地に滴って生まれ出た(う…産みの痛みっ!? ※2)。

 以前紹介した通り、 ウラノスがこんなイタイ目にあったのは、奥さんである大地母神ガイアが産んだ化け物チックな子供達を嫌って(※3)、「こんなのいら〜ん!!」と彼らをガイアの体内(大地)に押し戻したから。
その仕打ちにブチ切れたガイアが、「やっておしまいっ!」と息子・クロノスをけしかけたのである。

その後、今度は息子であるクロノスと孫であるゼウスが天界の覇権をかけて争いをはじめると(ティタノマキアという)、ガイアはゼウスに助言を与えて、味方した。
…なのに、ゼウスが天界の王となるや、ガイアの怒りの矛先は180度転換してゼウスに!(わけわからんぞー!)

原因は、ゼウスがクロノスらティターン達を地の底タルタロスに幽閉したこと。
「きーーーー! なんてことするの、私の息子達にっーー!!」てなもんである。
 もちろん、さっきまで孫に味方してたくせに〜なんてツッコミは通じないゾ。おそるべし、母の愛!

 そんなわけで、ゼウスを倒すべく、手駒を総動員するガイア!(ラスボス?)
 そ〜う! その手駒こそが、ギガス達… ギガンテス!!(長らくお待たせしました〜 ^^;)
こうして、天界の覇権を争う最終戦「ギガントマキア」の火蓋が切って落とされたのであるー!!(ドンドン♪)

 ギガンテス VS オリュムポスの神々オールスターズ(+ 英雄ヘラクレス ※4)!
 ああ見えてもオリュムポスの面々は強い。凄まじい戦いの中、ギガス達は大岩の下敷きされ、ヘラクレスの放つヒュドラーの毒矢に倒れ…… 奮戦むなしく、ほぼ壊滅。チーン

しかぁし!! ガイア様がこれで終わるわけがなかった……フフフ。(やっぱヘラの祖母だわ…)


(…てなわけで、「テュポーン」の回に続きます〜!)


※1 「クロノス」「ティターン vs オリュンポス」「プロメテウス(←私的には、巨人のイメージはないんだけどな〜)」「アトラス」の回参照〜。

   ギガンテスというと今回紹介した怪物達を指す場合と、体のサイズが並はずれて「でっかい奴ら」…
   単に「巨人」(化け物チックじゃない者もいる)を指す場合があるみたいです(けど、ほとんどがガイアの子)。
   キュクロプスも(たぶんティターンも)後者の意味では、ギガンテスに入ります〜。
   (ギガンテス>ティターン…って感じ?)

※2 「ガイア」「ウラノス」の回参照〜! ああ見えて、アフロディテと兄妹!??(出所が似てる…)

※3 「キュクロプス」という一つ目の巨人達(三つ子。ステロプス、ブロンテス、アルゲス)と、
   「ヘカトンケイル」という五〇の頭と百本の怪力の腕を持つ巨人達(これまた三つ子。ブリアレオス、コットス、ギュエス)。
   ティターンに勝つには彼らの力が必要…とガイアに聞かされたゼウスによって、タルタロスから救い出された。
   ヘカントケイル達は、その後、タルタロスに幽閉されたティターン達の番人になったとか。

※4 「ギガンテスは神のみでは倒せない。人間の力が勝利を導くだろう…」
    ってな予言を、戦いの前にゼウスがしたらしいっす。



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