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▼ ペガソス
乗車拒否率 99%!?
金のたてがみに金のひづめ、そして、背中に生えた金の翼で天空を自由に駆け回る白馬。
めったに人前には現れないが、たま〜に水を飲むために、綺麗な泉に降りてくる。
天馬ペガソス(ペガサス)…といえば、英雄を背中に乗せて颯爽と天を駆ける正義の味方的イメージが強いが、なんと、その母親は、蛇の髪の毛を持ち、その姿を見たものを石に変える怪物メドゥーサ(※1)。
英雄ペルセウス(※2)がメドゥーサの首を切り落とした時にその血しぶきの中から生まれたとされている。
似てない親子だねぇ…とも思えるが、父親である海神ポセイドンは、馬という動物を生み出した張本人だし、馬に変身したまま女神と交わったりした前科もあるので(ふぅ)、子供が馬ってのも十分アリなのかも…。
さておき、このペガソスくん。天界でゼウスの雷鳴と電光を運ぶ役目をさせられたり、アテナ女神に捕まえられて芸術の女神達(ムサイ)に贈られたり……と結構重宝されている。
しかし、かなり気位が高く荒々しい性格のようで、人間に乗りこなすことはほぼ不可能と思われていた。
……が! 状況は一転。
男は乗せたくないんですよ(重いし臭いし)、レディーは翼がぶつからないか心配でおちおち飛べませんしね……ぶひひん!(誰やねん、お前!)
などと気取っていたペガソスであったが(??)、アテナから「黄金の手綱」を授けられた英雄ベレロポーン(※母違いの兄弟!?)にだけは大人しく従って、その乗馬となり、怪物キマイラ退治…といった幾つもの冒険をともにした(※3)。
その後、調子に乗ったベレロポーンが、ペガソスを駆って天界へ上ろうとした為、神々の怒りを買って地上に叩き落とされてしまった(※4)。
以降、ペガサスは再び人を乗せることなく、自由に天界を駆けめぐっているらしい(たぶん神々にこき使われている)。
※1 メドゥーサの回参照〜!
メドゥーサがまだ人の姿をしていた頃、ポセイドンに見初められ、ペガソスを身ごもっていた。
※2 ペルセウスの回参照〜! 生まれてすぐ、ペルセウスの乗馬にされてる…説は今回、黙殺。
※3 キマイラという怪物を倒すように命ぜられたベレロポーン。
怪物退治にはペガソスが必要…との神託を受け、アテナ女神からペガソスの出現場所情報と「金の手綱」をゲットした。
ペガソスは手綱を見せられると自分から大人しく従ったらしい。
けど、昔読んだ本では、不意打ちで手綱を掛けられたペガサスは三日三晩(?)暴れまくり、それでもベレロポーンが手綱を放さなかった為、諦めてその乗馬となった…と記憶している。個人的にはこっちのんが好き(わがまま)。
ちなみに、キマイラは山羊と獅子と蛇の頭を持った怪物で、上半身が獅子と山羊の掛合わせで、下半身は竜……というワケの分からない姿をしている(詳しくは、またそのうち〜)。実はペガソスの姪っ子らしい。
※4 ゼウスの放ったアブに刺されたペガソスが、痛がって急に暴れた為、ベレロポーンは哀れ地上に放り出された。
ベレロポーンは不自由な体となり哀れな最期を遂げたという。
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