続き物。英雄ヘラクレスの一生で〜す!
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▼ ヘラクレス(その11)

 俺ゃ負けないぜ、十二の試練〜!(9)


 我が子を殺した罪を償う為に、エウリュステウス王の命じる十の仕事をこなさねばならなくなったヘラクレス。八つ目の仕事「ディオメデス王の人喰い馬の生け捕り!」も無事完了! 愛人喰われちゃったけど〜…(以上、前回のお話)。

 ふふふ、エウリュステウス王ぢゃ、誰だねワシの考えることに芸がないだのワンパターンだのブツクサ言っておる不逞の輩は……。見ておれ、今回の使命はひと味違うぞぉぉっ! ……ってことで
王「姫よ何がよい?(考えろよ)」
姫「私、アマゾンの女王の腰帯が欲しいわ〜♪」
王「……だそうだよ、ヘラクレスくん」
 とゆーわけで、遂に小娘のパシリと化したヘラクレス。次なる使命は!!

 「アマゾンの女王の腰帯の奪取」……である!

 アマゾンというのは勇ましい女戦士ばかりの部族。他部族の男との間に子供をもうけても、男の子はポイ!して女子しか育てない。そして、弓が引きやすいようにと片方の乳を切り落としているというんだから、いろんな意味で激しくイタそうな御方達である…。

 そのアマゾンの女王ヒッポリュテが地位の証として持っているのが、今回お目当ての品「腰帯」。
 エウリュステウスの娘も何故こんな物を欲しがるのかは謎だけど、一戦交える覚悟でか、ヘラクレスは多くの英雄達を引き連れて、レッツゴー!(※1)
 血の気の多い奴らが集まったのか、あちこちで揉め事をおこして暴れ回りながらも(迷惑)、なんとかアマゾンの地に到着〜!

 ところが、意外。
女王「ふーん、アンタがあの有名なヘラクレス? 強いんだってねー! いいよ、この帯、欲しいんだったら持っていきな!」
 と、あっさり話は済んでしまったのである。

 しかぁし! この結果に「なぁに甘ちゃんなこと言ってますのー!」と大ブーイングだったのが、久々の御登場…神々の女王ヘラ様であった(うあ〜)。
 ヘラクレスを目の敵にしているヘラ女神は、アマゾン族の一兵士に化けると、
「大変よ〜〜〜!! 女王がさらわれたわーーー!!」とかなんとか、あちこちでふれまわったから、さぁ大変。
 武装して続々と集まってくるアマゾン族を見たヘラクレスは、罠にはめられたと勘違いし、女王ヒッポリュテを殺害。
 帯を奪うと、襲い来るアマゾン軍をぶっ飛ばし、とっとと帰還&任務完了〜とあいなった。

 うーーん、一体何がしたかったんだヘラ女神(汗)…… ってわけで、次回へ続く〜!

 ※1 この時、同行した英雄テセウス(女好き)が、アマゾン軍の隙をついて女王の娘を誘拐した為、これに怒ったアマゾン軍が、テセウスを追いかけアテナイ(テセウスの領地)に侵攻した。
 しかし、アマゾン軍は敗退。女王は殺され、王女は奪われ、まさに踏んだり蹴ったり〜…(T_T)。


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