続き物。英雄ヘラクレスの一生で〜す!
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▼ ヘラクレス(その15)

 番外勝負だ〜〜っ!


 遂に十二の試練を成し遂げ、子殺しの罪を償ったヘラクレス!(前回のお話)
 へっへ〜い♪ もうこれで自由の身だぜ〜い…ということで、その後の(十二の試練の最中の話もあるけど…)ヘラクレスの活躍をご紹介! え? もういらない??(汗)


 あるところにアドメトスという王がいた。彼は皆に慕われる名君だったが、そろそろ寿命が尽きかけようとしていた。
 王を大切に思っていたアポロン神(※1)は運命の女神達を説き伏せ「王の身代わりとなって喜んで死ぬ者がいるのなら、命を助けてやろう」という約束を取りつける。
 王は喜んだが(オイ)、いざとなると名乗り出る者などいない。年老いた父にさえ見放され、ただ一人、進み出たのは最愛の王妃アルケティスのみ。
 王は「そらアカーン!」と焦るが後の祭りで、神との約束は成就されてしまう。

 そんなところに、ルンルン気分で訪ねて来たのが、お友達のヘラクレス。
 王は客人に気を遣わせてはいけないと、王妃のことは黙ったまま宴会を開く。
「ど〜んどん、酒持ってこ〜い!! わっはっは〜!!」…と上機嫌のヘラクレスとは対照的に、召使い達は一様に愛想もなくドヨヨ〜ンと暗い。
「ちょぉっと〜感じ悪いんじゃない?」と、召使いを問いつめるヘラクレス。
 理由を知るや、「ななな、俺ってば何てぇことを! 王よ、あんたって御人は〜」と反省&感謝して、そのまま何処かに走り去ってしまった。

 次に戻って来ると、ヘラクレスは ベールで顔を隠した女性を連れていた。
 そして、あろうことか、「ある勝負で勝ち取った女性なんだ、新しい妻にどうだ?」などと、王に薦めるではないか!?(いや、アンタじゃあるまいし…)
 王は「我が妻は生涯アルケティスただ一人……」とかたくなに拒む(よっしゃ!)。
 すると、ヘラクレスは何も言わずに女性のベールを上げた。
 現れたのは、死んだはずの王妃アルケティス!
 なんと、ヘラクレスは死者を連れに来た死神(※2)をぶっ倒し、王妃を取り返してきたのである!

 いや〜 たまには男前なことするやん、ひゅーひゅー!!…ってことで、あともうちょっとだけ続きま〜す!


 ※1 アポロンは一時、罰を受けて、アドメトス王の従者として仕えるハメとなった。    王はアポロンが神であることに気づいてはいなかったが、とても親切に接したので、アポロンは感謝し、王のために色々と助力している。

 ※2 タナトスの回参照〜!


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