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▼ エンデュミオン

 眠れる森の美男!?


 ある夜、いつものように銀の馬車で天空を駆けていた月の女神アルテミス(※1)。
 ふと地上を見ると、山腹で気持ちよさそう〜に眠っている美貌の青年が見えた。
 その瞬間、跳ね上がるアルテミスの鼓動。

 ななななな…… なんなのこの感覚はっ……!?(きゃ〜 イヤ〜 意味なく恥ずかしくてよーっ!?)

 どうやら、青年の美しく安らかな寝顔は、アルテミスのハートを鷲掴みにしてしまったらしい。
 アルテミスと言えば、「男なんて、ケッ…」と、生涯純潔を守り通すことを誓っていた鉄壁の処女神(なんやそら?)。
 だが、恋の前には誓いなんて、もろいもの……(※1)。
 さすがに、他の神々のように寝込みを「いただきま〜す」なんてお下品なことは出来ないものの、果敢にも眠っている青年の夢に入り込む。

ア「あっ… ぇと… 私はアルテミス。あまりに心地よさそうに眠っていたので起こせなかった。お前、名前は……?」

青年「エンデュミオン……です。羊飼いをしております。仕事の疲れで、ついこんな所で眠り込んでしまいました、あの…お気に障ったのであればお許しを…(←怖がられてないか?)」

ア「違う、そうではない、私はっ……(カアアア…)」

 ……とかなんとか、もう勝手にやってくれよな展開で、めでたく結ばれる二人。
 ところが、いきなり女神に告白されて幸せの絶頂のエンデュミオンは、ついついこんなことを口走ってしまう。

エ「ああ、アルテミス……。なんて幸せなんだろう。このままこの夢が覚めなければ良いのに……」

 この言葉を聞いたアルテミスは大喜び。

ア「本当にそう思ってくれるのか!? 私とて、お前が年を取り死んでしまうなんて考えたくもない! そうだ、この夢が永遠に続くよう、父上(ゼウス)にお願いし、お前に永遠の眠りと永遠の若さをいただこう」

 …ってなわけで、愛娘の願いを快諾したゼウスにより、エンデュミオンは神話の時代が終わるまで永遠に、その山の洞窟で眠り続けたとゆー……(風呂に入らず臭かった…オチではなくてよ)。

 そして――
 アルテミスは、愛しいエンデュミオンの夢の中に毎夜通い続け、ついには50人も子供をもうけたそーな……(作りすぎ!! それも全て女の子らしい)


※1 この逸話は、アルテミス以前の月の女神であるセレネーのもの…とする説もあります(ってーか、セレネー版の方がメジャーっぽい? ^^;)

※2 ゼウスは、可愛い娘であるアルテミスが処女の誓いを立てた際、その誓いをいつでも取り消せるように…とはからっていたらしい(今回は「夢」の中なので、ノーカウントなのだろうか?)。
   ちなみに、アルテミスは尊敬する知の女神アテナにならって、処女の誓いを立てていた。
   詳しくは、アルテミスの回参照ね〜!


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