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▼ アレクトリュオン
朝寝坊には気を付けろ!
皆様知っての通り(!?)、殺戮と流血が大大大好きーー!!な戦いの神アレスと、天界のお騒がせマダム 愛と美の女神アフロディテは不倫関係にある。
アフロディテの旦那様は、ブサイクなことで知られている(オイ!)鍛冶の神ヘパイストス(※1)。
この生真面目な旦那様を尻目に、アフロディテは神から人間まで幅広い守備範囲で浮き名を流しているのだが、その中でもアレスとの関係は特に有名だったりする(子供も数人もうけてるしね…)。
というのも、実はこーんな恥ずかしい事件があったから!
ある時、いつものようにこっそり逢瀬を楽しんでいたアレスとアフロディテ。
もちろん、バレないための心配りも万全。
天空を渡る太陽神アポロン(※2)が自分達を見つけるかもしれない…そう警戒したアレスは、アレクトリュオンという青年を見張りに立てておいたのである(やっと今回の主役登場〜 ※3)。
ところが……!
太陽が昇ったら(=アポロンが来たら)知らせるように……と言われていたアレクトリュオンは、あろうことか、うっかり居眠り〜!
あとは予想通りの展開……。
仲良く裸で眠りこけているアレスとアフロディテを発見したアポロンは、早速、旦那であるヘパイストスにご報告!(黙ってられない質)
「お仕置きだべ〜」とヘパイストスの目が光る。
ヘパイストスは、目に見えず断つことも出来ない細い鎖の網を寝台に仕掛けると、ベットインしたアレスとアフロディテを見事、捕獲!
裸身の二人を、神々の前でさらし者〜にしたのである(それでも離婚はしないのね、ヘパイストス♪ ※4)。
アレスは解放されると、怒りの矛先をアレクトリュオンに向け、見張りをサボった罰として、アレクトリュオンを鶏(にわとり ※5)に変えた。
そして、鶏は誰よりも早く目覚めて、夜明けを告げなければならなくなったそーな(ご苦労様〜)。
※1 アレス、アフロディテ、ヘパイストスの回参照〜!
※2 逢瀬の現場をスクープしたのは、アポロンではなく、太陽神ヘリオス…とする説の方が多いかも……。
※3 アレスとつるんで、酒を飲んだり女遊びしたり、ぷらぷらしていたらしいアレクトリュオン君(友達なのか従者なのか??)。
※4 この際、ポセイドンは「そろそろ二人を解放してやってくれ……」とヘパイストスに頼み…… その御礼として、後日、アフロディテに愛欲を満たしてもらったそーな…(その上、子供までもうけてる〜 汗)。
※5 アレクトリュオンは武具を付けたままの姿で変身させられた為、鶏の頭には今でもカブトの羽根飾りが付いているとか。
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