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▼ キオネ

 もぉう、鏡さんたら、正直者〜!!(by ギリシア産・白雪姫♪)


 むか〜し、むかし、ある王国に、とても愛らしい王女様が生まれました。
 雪の白さを意味する「キオネ」……と名付けられた王女は、その名の通り、それはそれは美しい乙女に成長いたしました……。

 ―― ってところで、お子ちゃま達はもう、おねむの時間よ(帰った帰った)。
    ここからは、めくるめく大人の世界の始まり始まり〜!!
    (だって、ギリ神なんですもの…  げんなり TT)

 ギリ神では、「王女(ロリ)」に「美人妻」、この単語が出てくれば、次に出てくるのは当然、あの御方!(ゼウスのおっさん)……というのが定石だけど、今回はちょっと特殊なパターン(※1)。
 今回、キオネの美しさのとりことなったのは、なんと主神ゼウスの息子である、太陽神アポロンと伝令・泥棒の神ヘルメスの御二方!(※2)
 よっしゃ、ここからは美女をめぐっての、二神の激しい恋愛バトルが始まるぞぉ〜!! ……と、一瞬でも期待した方、ゴメンナサイ。話は、ロマンティックな展開ナシで、一気に進みます〜(^^;)

 まず先手、アポロン神は、老婆に化けてキオネに近づき、いきなりGET〜!
 後手、ヘルメス神、キオネを眠らせ、これまた強引にGET〜!(やることやりゃエエんかい!)

 ……というわけで、速攻で身ごもり、神の子を出産するキオネ。
 さて、生まれたのは、アポロンとヘルメス、一体どっちの子!?……かというと、これが仲良く二神の血をそれぞれ受け継ぐ双子の男の子(有り得〜ん ※3)。
 双子のうち、アポロンの息子であるピラムモンは高名な吟遊詩人に、ヘルメスの息子であるアウトリュコスは嘘と盗みの名人(どんなんや…… ※4)に成長したという(これだけ明確だと、DNA鑑定要らんね… ^^;)。

 それにしても、神々にもてあそばれ、可哀想なのはキオネ……。
 と、話を進めたいところだが、キオネはなかなかに上昇志向が強い、もしくは、単純な女性だったようである(私見よ〜 ^^;)。
 力ある二神に愛され、その上、立派な息子達をもうけ……、得意の絶頂、鼻高〜々になってしまったのである。
 そして、調子に乗ったあげく、月の女神アルテミス(プライド高く、短気)を愚弄するような発言をし、プチっときたアルテミスにあっさり射殺されてしまったとな……(※5)。

 おーい、ちっとは助けてやれよ、アポロン(←アルテミスの兄)、ヘルメス〜!!
 やっぱりキオネとは遊びだったのね、それとも、年増になったから飽きちゃったの…?(女の敵だな〜)
 ……とも思ったが、やっぱり触らぬアルテミスに祟りなし(恐ろしすぎる)ってだけだったのかも?(それも情けねぇ --;)

 ちなみに、娘・キオネの死を悲しむあまり、彼女の父親(ダイダリオン)が、崖から身投げをして死亡しているんだけど……。
 アポロンはその死を深く悲しんで、彼を鷹に変えたりしています〜(フォロー ※6)。


 ※1 HP内、「美しさは罪〜♪」参照〜!

 ※2 「アポロン」「ヘルメス」の回参照〜!

 ※3 「レダ」「アルクメーネー」の回でも、父は違うけど双子〜が生まれとります(これが、当たり前なのか……ギリ神)。

 ※4 盗んだ物の姿形を変える能力を授けられていたとか。

 ※5 勉強不足で詳しい内容わかりません〜。知っている方教えて下さい〜!

    予想:処女神なんて言ってるけど、それってモテないからじゃないの〜?
       女の魅力じゃ私が上ね〜。ホホホ。
       etc…… 想像するだけで恐ろしい……。

 ※6 前回紹介の「ケユクス」の変死した兄とは彼のことです〜!


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