続き物。英雄ヘラクレスの一生で〜す!
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▼ ヘラクレス(その5)
俺ゃ負けないぜ、十二の試練〜!(3)
我が子を殺した罪を償う為に、エウリュステウス王の命じる十の仕事をこなさねばならなくなったヘラクレス。二つ目の仕事「ヒュドラー退治」は、他人の手を借りた為に、ノーカウント。それって、あんまりじゃない〜?!(以上、前回のお話)
無効となったものの、見事「ヒュドラー退治」を成し遂げたヘラクレス。そんじょそこらの化け物よりも化け物じみている、ヘラクレスの無敵っぷりを思い知ったエウリュステウス王が命じた次なる仕事は……!?
「ケリュネイアの鹿の捕獲」!
鹿…… といっても、もちろんただの鹿じゃあ、ございません!
光り輝く黄金の角と青銅の蹄を持った美し〜い牝鹿で、なんと狩猟を司る月の女神アルテミスの聖獣(※1)。
女神の大切な鹿さんとあっては、殺すどころか傷つけることさえバチ当たり!(←女神の恐ろしさは身に沁みている ^^;)
よって、今回の使命は「生け捕り」が条件!
……なのに、この鹿さん、とんでもなく足が速くて、さすがのヘラクレスも追いつくことが出来ず……。
うがぁ〜、この石ぶつけりゃイチコロなのに〜〜…と、デリケートな作業の苦手な男・ヘラクレスは、予想外の苦労を強いられることとなる(王の思惑、大当たり??)。
結局、追い続けること一年(おぉ…… ^0^;)。
鹿さんがバテバテお疲れモードとなったところで、ようやく捕獲成功〜!(よーやるわ ※2)
ところが、その帰り道…… 運悪く、アルテミスと鉢合わせしてしまうヘラクレス。
肩には生け捕ったばかりの鹿さんを担いでいる……。
ヤバイ…!!(脂汗、どどぉぉっ!)
アルテミスの殺気(?)をいち早く感じ取ったヘラクレスは、必死でこれまでの経緯を語り、なりふり構わず「泣き落とし」にかかるのだった(もちろん、瞳はウルウル… 笑)。
こうして、どうにかアルテミスの「お許し」もいただき、無事、任務完了のヘラクレス。短気なアルテミスを丸め込むとは、さすがはギリシアNO.1 英雄 !?
さておき、次なる使命(通算四つ目)も、どんと来ーい!(けど「生け捕り」はこりごり)……ってわけで、次回に続く〜!
※1 五頭いる内の一頭。他の四頭はアルテミスの車をひいているのだが、とんでもなく速く走るこの一頭だけは、ケリュネイアの山で放し飼いされているらしい……(協調性ないってこと?)。
※2 川を渡ろうとしてスピードダウン(もしくは、川で休憩)したところ、前脚をヘラクレスの矢で射られ、動けなくなった。腱や筋などの隙間を上手く射抜いたので、血は全く出なかったそうな……(傷つけてるのに変わりはないと思うけど……)。
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