続き物。英雄ヘラクレスの一生で〜す!
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▼ ヘラクレス(その6)

 俺ゃ負けないぜ、十二の試練〜!(4)


 我が子を殺した罪を償う為に、エウリュステウス王の命じる十の仕事をこなさねばならなくなったヘラクレス。三つ目の仕事「ケリュネイアの鹿の捕獲」は、一年がかりでどうにか成功! あーしんどかった……(以上、前回のお話)

 どうやらデリケートな作業は苦手みたいだね、怪力バカくん……(クスクス)。
 ついにヘラクレスの苦手分野を見極めたのか(それとも単にネタがつきたのか?)、エウリュステウス王が命じた次なる使命は……!?

 「エリュマントスの大猪の生け捕り!」……である。

 エリュマントスの山に棲むこの大イノシシ、人里に降りては田畑を荒らしまくっているという害獣……なんだけど、単にデカいというだけで特殊能力もなく、今ひとつ華がない(こら)。
 脚の速い鹿さんを一年間も追いかけ回しただけあって、もはや「生け捕り」だってお手のもののヘラクレス。
 大声でイノシシを追いかけ回して、雪の中に追いつめると、罠にかけて、あっさり捕獲完了〜!
 イノシシを見た王は、恐ろしさのあまり青銅の瓶の中に逃げ込んで震え上がったそうだけど、ヘラクレスに取っちゃ可愛いベイブ並みだったり……(^^;)。

 さておき、四つ目の試練は無事終了〜〜 なんだけど、今回、問題となるのは、その道中!
 エリュマントス山に向かう途中に、半人半馬のケンタウロス族(※1)のひとり ポロスと出逢い、意気投合したヘラクレス。
 ポロスの住む洞窟で焼肉パーティー♪とあいなったのだが、焼肉と言えばビール!?…というわけで、酒が欲しくなったヘラクレスは、ポロスが止めるのも聞かず、ケンタウロス達の共有物である酒を勝手にガブ呑み。
 それどころか、酒を取り返そうと集まったケンタウロス達に矢を射かけて、次々に抹殺してしまったのである〜〜!(最恐の酔っぱらい)

 この際、流れ矢に当たったケンタウロス族の賢者ケイローンや、誤って矢に触れてしまったポロスまでもが御昇天〜!(※2)
 残ったケンタウロス達も散り散りとなり、滅亡の一途を辿ることに……。
 イノシシよりもヘラクレスをなんとかしろっ!! ……ちゅーわけで、次回に続く(大汗)。



 ※1 頭から腰までが人間で、その下は馬の胴体を持つ、半人半馬の怪物。
    乱暴で好色…なイメージが強く、どーも肉食らしい。
   (ちなみに、焼肉はヘラクレス用で、ポロスは生肉を食べていたとか……)
    詳しくは「ケンタウロス」の回参照〜!

 ※2 ケイローンは、太陽神アポロンと月の女神アルテミスから教えをうけ、彼自身も多くの英雄達を教育している賢者。
    ヘラクレスもその教え子の一人だった……(うぉ〜 師匠殺しかい…)。
    ケイローンは、その死を悼(いた)んだゼウスによって、天へと上げられ、射手座となり…(射手座の回参照〜)。
    ついでに、ポロスもケンタウロス座となってお空で輝いている……。


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