続き物。英雄ヘラクレスの一生で〜す!
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▼ ヘラクレス(その9)

 俺ゃ負けないぜ、十二の試練〜!(7)


 我が子を殺した罪を償う為に、エウリュステウス王の命じる十の仕事をこなさねばならなくなったヘラクレス。六つ目の仕事「ステュムパロス湖の鳥退治」は、アテナ女神から必殺アイテム「騒音の出るガラガラ」(^^;)を借りてなんとか完了〜。ああ助かった……(以上、前回のお話)。

 王の命令だから仕方はないが、害獣・害鳥退治に汚宅掃除…となんだか「市役所の苦情係」のようなヘラクレス。そろそろ英雄っぽい試練を出してよ……ってことで、次なる任務は…!?

 「クレタ島の暴れ牛の捕獲!」……である!

 おお…代わり映えなし(汗)。そろそろエウリュステウス王も、試練を考えるのに飽きちゃったのか??
 さておき、クレタ島で「牛!」といえば、思い出すのは怪物ミノタウロス!(覚えてます〜?) 
 頭が牡牛で体が人間というこの半牛半人の怪物は、強欲(牛マニア)なクレタ王ミノスが、海神ポセイドンに捧げるはずだった立派な「牡牛」を自分のものにしてしまい、呪いを受けたのが原因で生まれた(※1)。
 そして、今回ヘラクレスのターゲットとなる牛こそ、まさにこの時の「牡牛」。

 早速、クレタ王ミノスの所に乗り込んだヘラクレスは、とりあえず「牛くれへん?」と交渉。
 すると、ヘラクレスの化け物っぷりを知らないミノス王は、
「あの牛、凶暴やからねぇ。君が一人で捕まえられるってんなら、いいよ。お好きにどーぞ」と、うかつにもあっさり了承してしまう。
 こうなれば話は早い。ヘラクレスは牛を追っかけ回すと、あっという間にGET!(※2 ミノス王後の祭り〜)
 見事、エウリュステウス王のもとに連れ帰り、任務完了〜とあいなった。

 ところが、今回はこの後がマズイ。
 ヘラクレスは、試練終了後に不要となった牛を「達者でな〜」と野に放してしまったのである。
 で、自由になった牛は傍若無人に暴れ駆けめぐり、地を荒らし〜(※3)。
 とにかく、周辺諸国はどえらい迷惑をこうむったそーな……。

 たまには平和に終われないのか、ヘラクレス〜〜ぅ……(疲)。
 ってわけで、次回に続く〜!

 
 ※1 呪いを受けた王妃が、この牛に恋した結果、生まれたのがミノタウロス。なので、この牛、ミノタウロスの実のパパなのね〜(うーーん)。
    詳しくは、「ミノス」「パシパエ」「ミノタウロス」の回を参照〜!

 ※2 ヘラクレスを見た牛の反応としては、突進&攻撃&あえなく敗退バージョンと、いきなり大人し〜く従った(野生の感か?)バージョンとがある。

 ※3 牛は、スパルタ、アルカディアを彷徨い、さらにアッティカのマラトン(マラソンの語源となった地。てことは、アテナイから40キロくらい??)まで脚をのばしたそーな(地理はわからなひわ…… オイ!)。
    ちなみに、紀元前にアテナイ軍とペルシア軍がマラトンで戦った際、伝令の人がアテナイまで走り続け、戦勝を報告して絶命した……って話は有名。


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