続き物。英雄ヘラクレスの一生で〜す!
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▼ ヘラクレス(その10)

 俺ゃ負けないぜ、十二の試練〜!(8)


 我が子を殺した罪を償う為に、エウリュステウス王の命じる十の仕事をこなさねばならなくなったヘラクレス。七つ目の仕事「クレタ島の暴れ牛の捕獲!」は難なく完了! 近隣諸国はさんざんだったけど〜…(以上、前回のお話)。

 そろそろ本当にネタがつきてきたのかエウリュステウス王? 牛だの猪(ブタ?)だの捕獲させたり、家畜小屋掃除させたり…、もしや食肉業でも営むつもり??(そーいやトリ退治もしてたなぁ) ……ってわけで、次なる使命は!!

 「ディオメデス王の人喰い馬の生け捕り!」……である!

 ふーん、お次は「馬刺(ばさし ※1)」か〜…って! 今回、食べられるのは人間の方らしい!?(人参で我慢してくれ)
 トラキアのディオメデス王(※2)の所有する馬は大変凶暴な人食い馬(メス)で、王は国を訪れる旅人をとっ捕まえては馬の餌にしているという(あと、気にくわん奴とかも…)。
 そこに、のこのこ現れたヘラクレス……。

ヘ「ちわーす! 馬くださーい!」
デ「おお、おお、よくいらした。ささ、馬小屋はこっちですぞ〜!!(心の声:そして、お前は馬小屋に突き飛ばされ、馬のランチになるのじゃぁ〜。ふはははははー!!)」

 ―― ドンっ!

デ「…って、ワシを突き飛ばすなぁああ!! ……はっ?」
んま「メシっす、メシっす、ハラペコっす…… っす」(馬語)

 こうして……
 飼い主をランチにして大人しくなった馬さんを連れて、ヘラクレスは帰途に就いたとな……。
 一応、世の為人の為…メデタシメデタシ??…ってことで、次回へ続く〜!(※3)


※1 馬肉の刺身のこと。

※2 軍神アレースの息子らしい。

※3 別バージョンでは、王を殺された民が追いかけてきたので、ヘラクレスは従者として連れてきていた少年に馬をあずけて(どーも愛人らしい。今更ですが、ヘラクレスは両刀づかいです)、一人で立ち向かった。ところが、敵を蹴散らしてヘラクレスが帰ってくると、少年はすでに馬のお食事に……(チーン)。
 ヘラクレスは、泣く泣く弔ったとか……(よく知らないが、少年の為に街を造った…って話もあるらしい。あやふやで申し訳ない〜)。


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